細菌やウイルスが鼻から耳管を通って中耳に入り、炎症が起こった状態です。鼓膜が赤く腫れ上がり、痛みも強いため、耳鼻科では抗菌薬の処方や、鼓膜の切開が一般的です。頻繁に中耳炎を繰り返すお子さんの場合、母子ともに消耗していることが多く、藁にもすがる思いでカイロプラクティクケアを受けにいらっしゃいます。
小児カイロでは
急性中耳炎の場合、多くの軽症ケースでは2〜3日のうちに自然に回復することから、身体の免疫系を働かせるために、まずは抗菌薬を使わず経過観察が推奨されていることをお伝えしています(米国疾病予防管理センター提言および日本の小児急性中耳炎診療ガイドライン参照)。
滲出性中耳炎や慢性の中耳炎、または頻繁にぶり返す反復性中耳炎の場合、とりわけ上部頸椎を重点的にチェックします。上部頸椎におけるサブラクセーション(脊柱の機能上の問題)は中耳と咽頭を繋ぐ耳管の機能不全に繋がる可能性があります。