投稿記事一覧

No.031 子どもたちにも光合成を

環境省主導で、環境がこどもたちに及ぼす影響を大規模に調査する「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」という取り組みがあります。その一環として4,600人の2歳児を対象に血中ビタミンD濃度を調査したところ、75%の子どもたちは30ng/mL以下の不足、うち25%は20ng/mL以下の欠乏状態にあるという結果となりました。

ビタミンDは骨へのカルシウムの吸収促進の効果で知られていますが、免疫機能への多大な関与からも、その重要性が認識されています。その為、不足すると脚の骨が曲がってしまう「くる病」や、免疫機能の低下から風邪を引きやすくなってしまいます。

ビタミンDはその他のビタミン群とは異なり、食事からの摂取より、多くが、太陽光に含まれる紫外線に当たることで皮膚内で合成されます。冬季の日光の紫外線は、その中でもビタミンDが合成されにくいタイプであることから、サプリによって補うのも手ですが、これからの時期は日が高くなる時間帯に一日10~15分程度日光に当たるだけでも充分なビタミンDが産生されると言われています。

植物のように太陽光にあたることでエネルギーを作るわけではありませんが、健やかな成長、発達の為に子どもたちにとっても太陽光にあたることは欠かせません。これからの時期、ぜひ親子で気候を楽しみながら日光浴をしましょう。

参照:
エコチル調査について
https://www.nies.go.jp/jecs/index.html

2歳児の血中ビタミンD濃度に関する大規模

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34856947/

関連記事

投稿

  1. 今年(2024) 9月に北海道の洞爺湖にて「カイロプラクティックの魅力とその可能性を一般の方々に伝...
  2. 「逆子だけど大丈夫?」と不安になる妊婦さんがほとんどだと思います。
  3. ここ最近で、「言語発達に問題がある」という理由で来院されるケースが立て続けにありました。
  4. 高知県オーツリーカイロプラクティックの溝渕です。
  5. 2023.10.16

    No.045 芸術の秋
    暑さも和らぎ、秋らしくなってきましたね。
  6. 先日髪を切りに行ったところ、私がカイロプラクターであることをご存知の担当美容師さんに...
  7. 「モンテッソーリ教育」というのを耳にしたことはありますでしょうか?最近話題のプロ棋...
  8. つい最近、ニュースでコオロギの粉を使ったパンや給食などが話題となり、賛否両論あるようです。
  9. 新型コロナの感染症法上の分類が春頃を目途に5類に変更される方向で進み始めました。
  10. 日本小児カイロプラクティック協会は、多くの方へ小児カイロプラクティックの素晴らしさを伝 え、皆様が...

ニュースレター

Facebook