先日髪を切りに行ったところ、
私がカイロプラクターであることをご存知の担当美容師さんに
「腕が痛いんですよ〜」と言われ、
「そうなんですか〜」と応えたら、
「何ですか、その素人っぽい返事‥笑」と返ってきました。
確かに!
でもですね、頭の中ではちゃんと、
「仕事で酷使したのかな、姿勢のせいかな、どんな場面でどの腕の角度でどこにどんな感じの痛みが出るのだろう‥」
などと一瞬色々なことがよぎって、
いや、ここは問診の場ではない、と判断し、
美容院で一番好きな、頭を洗って頭皮マッサージしてもらう至福の時間を過ごすべく、
「そうなんですか〜」だったワケです。
友人や知り合いに会うと
「○○が痛いんですよ〜」
と言われることは良くあります。
頭痛には頭痛薬、
腰痛には湿布、
咳には咳止め、
と対症療法が身近な私たちにとって、
カイロプラクターに腰が痛いことを訴えれば、
原因と対処法がすっと出てくる、と思うのでしょう。
でも、皆さん薄々わかっている通り、
痛みや不調の原因は人それぞれです。
ですから、対症療法ではその場限りだったり、改善しなかったりするわけです。
○ 姿勢、身体の使い方の癖、抱っこや筋トレなどの負荷
○ 仕事環境、家庭環境はどうか
○ 運動しているか
○ ストレスを抱えているか
○ 睡眠はとれているか
○ 栄養状態はどうか
○ 過去の怪我や病気は?
○ 同様の症状を経験したことがあるか
○ いつからどれくらい続いているのか
○ きっかけはあったのか
問診で「その人」を理解したうえで、
実際に身体を診て、
身体のどこに負荷がかかっているか、
心と身体のバランスはどうか、
全身と脳の間で情報をやり取りする脊柱は適切に働いているか、
を確認して、
必要に応じて、
サブラクセーション(主に脊柱関節の機能不全による神経伝達の不調)をアジャストメント(施術)して、
一度限りではなく、身体の変化に応じて適切な回数、適切な期間、アジャストメントを継続し、その人が「自分で自分を治せる」身体の状態にする。
それと並行して、身体への負担を繰り返さないよう、
普段の身体の使い方や生活習慣についてアドバイスしていくのがカイロプラクターの役割です。
その手法や考え方を、渡米して4-6年間かけて、数千万の費用をかけて、学んで日本に持ち帰って、日々臨床で提供しているのが、米国のDoctor of Chiropractic (米国DC) の学位を持つカイロプラクターです。
「その人」を理解して「その人」の身体を実際に診るから、効果的なケアが提供できる。
カイロプラクティックやその他の代替療法が多くの人に愛され求められる理由はそこにあります。
「○○なんですけど、どうでしょうか、どれくらいで治りますか?」
という電話やLINE越しのご質問に、
カイロプラクターとして一番誠実な答えは、
「まずはご来院ください」
です。
遠方とか、金額とか、今まで色々試したけれど効果が出なかったから、など
「来院」の一歩が踏み出せないからご質問されている気持ちは良くわかるので、可能な範囲で精一杯答えますが、
『百聞は一見に如かず』
ご来院いただくと、こちらの返答がガラッと変わることも度々です。
カイロプラクティックケアを受けると、
今、身体がどんな状態か、情報がより正確に脳に届き、
脳はより適切な指令を身体に送り返すことができます。
その結果、カイロプラクティックケアを通して、赤ちゃんの向き癖やハイハイのバランスから、子供や大人の姿勢や運動機能、心や身体の不調、といった幅広いお悩みに応えることができるのです。
今は動画を簡単に撮影できる時代になりました。
これはものすご〜〜く助かります。
赤ちゃんやお子さんは、ご来院時に初めての場所に緊張して、いつもの動きをしてくれないことがあります。
普段ご家族と過ごしているときの動画を見ることができれば、身体の使い方が良くわかります。
動画を見るだけで、ここに負担がかかっていそうだ、ここは必ずご来院時に確認しないと、など多くの情報が得られます。
来院してからも、カイロプラクティックテーブルの上で「じっと」してもらう必要はありません。
赤ちゃんやお子さんの好きなように動いてもらいます。
親御さんがお子さんの身体を固定したり、きちんとして、と声かけされたりすると、身体が緊張してしまい必要な情報が得られません。
遊びながら、歩きながら、追いかけながら、アジャストメントすることも良くあります。
大人の場合は目の前で動いていただくことに加えて、
整形外科で撮ったレントゲンやMRI画像のコピーやスマホ写真などがあると、貴重な情報源となります。背骨の並びを見ることで、身体の使い方の癖や神経系への負荷など、多くの情報が得られます。
ご自身やご家族に何か不調があるとき、
カイロプラクティックケアが適しているのか、
どれくらい金額と期間がかかるのか、
予め聞いておきたい気持ちはとても良くわかります。
しかし、それを判断するのが「初診」です。
行ってみようかな、と少し心が動いたら、まずはご来院ください。
「あなた」や「あなたのお子さん」を見て理解することで、電話やLINE越しでは難しいたくさんのことをお伝えできます。
執筆:
山﨑 美佳 DC,CACCP,PhD
きっず&ふぁみりーカイロプラクティック三田/ 東京都港区
https://kiffami.com