ロコモティブシンドロームという言葉をご存知でしょうか。
筋肉、骨格、神経といった運動に関わる器官の問題から歩行に支障を来している状態です。年配の方の問題という認識の方が多く、健康寿命の延伸の為にも予防が叫ばれています。
しかし、近年こども達の多くが、既にその予備軍であることが懸念されています。
2012年に宮崎県の小中学生8738人を対象に「かかとを地面に付けたまましゃがむことができるか」などのテストが行われ、運動器に異常がありと判定された子供たちは1123人にのぼったそうです。
あくまで数ある指標の一つではありますが、スマホやタブレットの浸透したこの10年でより問題は増悪しているのではないかと思います。
身体機能の原則として”Use it, or lose it”「使わなければ、失くなる」といったことがあります。こどもの頃から身体を動かす機会が減少し身体機能の貯蓄の少ない状態で、加齢が進むと今の年配の方々と比較しても健全な身体機能が早く枯渇するのは想像に難くありません。
何もスポーツの習い事をさせなければならないというわけではなく、昔ながらの身体を使った遊びを通してそれらの機能は向上します。大事なこども達の将来への投資として、身体を動かす環境、機会を与えてあげて下さい。
参照:
http://otreechiro.com/locomotive-syndrome/
http://www.jcoa.gr.jp/locomo/teigi.html
http://www.news-postseven.com/archives/20140626_262395.html
執筆:
溝渕知秀 D.C.
オーツリーカイロプラクティック 高知
http://otreechiro.com/