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No. 052 愛情が大切!子育ては過保護でもよい

子どもが成長していく段階で、守らなくてはならない社会のルールや、危険なこと(場所など)を教える際に、親はつい叱ってしまうことがあります。「駐車場など車が来るところでは、飛び出さないで手をつないで歩く」「お買い物をするスーパーなどでは走り回らない」「お食事中は歩き回らない」「信号を守る」「静かな場所では大声を出さない」などなど・・・子供は自分の興味のほうが先にきてしまうので、つい走り回ったり、大声を出したりします。

その時、「こら~!」って言っていませんか?(笑)

子どもは何度も何度も同じことをして、同じことで叱られます。親は親で、何度も何度も同じことで叱り、「なぜ同じことをするのかな?なぜ分かってくれないのかな?」とイライラしますし、悩んでしまいます。

子供が同じことを繰り返すのは、学習し習得するためもありますが、そのことで親が自分に注意を向けてくれているという愛情を確かめている行為でもあります。ですから、叱れば叱るほど、こっちを見ているという「報酬」になってしまっているのです。さらに、大きな声で叱れば、その声で子供が興奮してしまい、それが刺激になり、楽しいと勘違いすることもあります。

親は責任があるので、子供にきちんと常識を知ってもらいたいし、正しい行動をしてもらいたいと思います。そのため、ついつい口うるさくなってしまうものです。しかし、これは逆効果なのです。

実は、過保護で良いのです。過保護とは、愛情をたっぷり与えて心を満たしてあげること。「子どものいうことばかり聞いて甘やかしていたら、わがままになってしまうのでは?」と心配になるかもしれません。

しかし、子どもは甘えたい気持ちを受け止めてもらい、気が済むまで甘えられると、心が満たされ、安心して穏やかに行動することができるようになります。自分の要求を受け入れてもらい十分応えてもらうと、大人からの要求にも応えてくれるようになっていくのです。たっぷり甘やかして育てたほうが、その後、守ってほしい社会のルールやマナーを、素直に受け入れてくれるようになります。 「こら~!」と口うるさく言うのは時々にして、子どもの言うことをできるだけ聞いて要求を満たしてあげてみてください。きっと問題行動がすっと消えていきますよ。

執筆:
山地 梨映子 DC,CACCP
リコ・カイロプラクティックオフィス / 大阪府
http://rico-chiro.com/

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