高知県オーツリーカイロプラクティックの溝渕です。
2023年ももうすぐ終わろうとしていますが、この11月に我が家ではちょっとした生活の変化がありました。幼稚園に通っていた現在5歳の息子が転園し、近所の保育園に通い始めました。その幼稚園は自分と兄弟二人が通っていた馴染み深い園で、息子も合うかなとの思いで自分の希望で昨年度から通っていました。しかし一年半通った結果、息子には残念ながら合わないとの結論で保育園への転園に至りました。
その園は特段カリキュラムが厳しいということはありませんが、参観日や発表会、最終学年ではマーチングなど、比較的人前に出ることを求められることが多く、一年半の生活の中で息子は人に見られることが極端に嫌な性分であることがわかってきました。年に3回程度といっても、それに向けた準備期間の登園時の足取りの重さは顕著で、泣きじゃくる息子を最後先生に押し付ける格好で離れないといけない自分も辛いものがありました。
今年9月の運動会のリレー競技で一人フリーズして泣きじゃくった帰り道、転園の選択肢について本人と話をしました。仲の良い友達と会えなくなるのは寂しいけど、行事の少ない保育園に移ることに同意しました。人見知りで、話をするのも得意ではない子で、保育園でもうまくやっていけるかどうか妻もとても心配していましたが、1カ月経って経過としては、通園の際にグズることは激減し、家庭でも快活過ぎるくらいお話しすることが増えました。3歳の妹は幼稚園に馴染んでいたので、引き続き通園ということで2カ所への送り迎えは大変ですが、子どもの辛そうな表情が減ったのは何より嬉しいことです。
今回のことで得た教訓としては、子どもも大人も持って生まれた気質や特性があり、本人の幸福感はそれらと環境がマッチしているかどうかに大きく影響されるということです。うちの子は引っ込み思案ですが、対照的に活発過ぎたり、じっとするのが苦手なことでしんどい思いをしているお子さんや親御さんもいらっしゃいます。その実感が環境に規定されていることを考えると、第三者としては多様性に寛容でありたいと思いますし、もし環境が変わらないのであれば、思い切って環境を変えてしまっても良いのじゃないかと思います。
大人しい子もいれば活発な子もいますし、朝型もいれば夜型もいます。LGBTQなど、性の多様性も認められてきました。一方、例えば、多くの学校では、朝8時過ぎには登校し、4時まで授業、皆同じ制服で、同じペースで同じ授業を受けます。でもそれに馴染まない子ども達はとても辛い思いをしているかもしれません。テクノロジーが発展し、多様性が認められる昨今では、個々人にあった環境の選択肢が拡がっています。これまで通りじゃないとダメという考えがもしあれば一度立ち止まり、改めて子ども達や自分がよりハッピーになれる可能性のある選択肢について考えてみても良いのではないでしょうか。それが合わなかなったとしても、別の選択肢もあるかもしれないし、また元に戻すことだって可能かもしれません。変化には相当のエネルギーがいりますが、この記事が環境を変えることを悩んでいる方の背中を少しでも押すお手伝いができますと幸いです。