11月19日のNHKニュースウェブに「インスタグラム“子どもへの悪影響知りながら開発”米で調査」というタイトルの記事が掲載されました(1)。
記事の内容としてはインスタグラムの利用による子どもたちの身体的、そして精神的な悪影響があるとの調査結果を会社は知っていながら開発を進めていたということを10を超える州が問題視し、調査しているとのことです。その上で、より依存性を高めるための手法をマーケティングとして用いていたのかどうかということも今後の調査対象となっているとのこと。
以前に、「スマホ脳」というタイトルで記事を書きましたが、スマホ自体の依存性に関しては以前から取りざたされていましたが、今回改めてインスタグラムに限らず、SNSの負の側面に対して焦点が当てられています。ウォールストリートジャーナルの特集(2)によると、20年以上前のまだ全然規制の緩かったタバコ産業と似たような問題点
が浮かび上がっており、今後同様の経路をたどっていくのではないかとの考察もなされています。
SNS はこれまでと異なる情報伝達の手法として絶大な恩恵を社会に与えた一方、心身への悪影響や社会の分断といった強力な副作用が最近になって目立つようになってきました。これを踏まえて、SNS はあくまでツールでしかなく、その使い方によって、恩恵を受けるか、被害を被るかという違いが出てくるものだという認識がやはり重要になってきます。
大人もスマホや SNS との付き合い方を今一度見直すことと併せて、まだ充分に抑制能力が発達していないこども達がどのように扱ったらよいのか、今後社会的な議論が為されるかと思いますが、まずはご家庭でもしっかり考えてみましょう。
参照
(1)インスタグラム “子どもへの悪影響知りながら開発” 米で調査
(2)Instagram’s Effects on Children Are Being Investigated by Coalition of States