明けましておめでとうございます。
本年も日本小児カイロプラクティック協会を宜しくお願いいたします。
さて、今回は運動能力について書いていきたいと思います。
「〇〇君は運動神経がいいね」
「うちの子は運動神経が悪くて…」
子どもが大きくなってくると、お母さん達の間できまって繰り広げられる会話。
サッカーなどスポーツをしていると決まって聞こえてきます。
運動が得意な子と苦手な子が存在するのは事実。
この違いは、子ども達の運動体験の差が理由として挙げられます。
運動が得意な子どもは、幼い頃から遊びなどを通して体の動かし方などを学んでいるので、運動も上手に行うことができます。
運動体験が少ない子どもは、体を動かすこと自体に慣れていないため苦手意識が出てきてしまいます。6歳までに90%の運動神経や感覚神経の統合が行われるので、それまでに遊びや体験をさせてあげると良いとされています。
そして、まだお子さんが小さいご家庭は、できるだけハイハイを長い期間させてあげると良いです。体と脳の発達にとって非常に大切な動きになります。
ハイハイは首や肩、背筋、腹筋、腕の筋肉など全身を使った運動で、特に体幹が鍛えられ、手と手、手と足、手と目など2つ以上の部位を同時に使う動作(協調運動)も訓練できます。縄跳びやスキップ、ボールを目で追いながら足で蹴る、紙をハサミで切るなどの動作も協調運動になります。
ずりばいからハイハイ、つかまり立ちが始まる時期は赤ちゃんの成長にとってとても大切な時期になります。沢山のものに興味を持たせてあげ、ハイハイで移動し、舐めたり触ったりして五感も訓練させてあげましょう。
お正月は家でゆっくりと過ごされるご家庭が多いと思います。
せっかくなので、お子さんと一緒にハイハイをして遊んでみてはいかがでしょうか?
大人にとっても良いトレーニングになりますよ?
ハイハイが上手にできなかったり、バランスがうまく取れていないなどに気づかれた場合は、私たち小児カイロプラクターにご相談ください。
執筆:
高橋宏翼 D.C.
コネクト・カイロプラクティック ファミリー・オフィス/東京都練馬区
「参考文献」
“Rosen,Martin. Pediatric Chiropractic Care: Evaluating and Removing Spinal and Cranial Subluxation Patterns. Wellesley,MA: RoseWat Publishing,2017.”